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柔道整復の歴史を知ろう

    

柔道整復師は国家資格ですが、柔道整復術を身に着けた専門家です。

ほねつぎや接骨という歴史的に伝承された回復術が、現在の柔道整復術につながっています。

元は世界も認める日本古来の武術のひとつ「柔術」において、攻撃の真逆にある「活法」から発展変遷を遂げたものです。

負傷者に施す治療法である、柔道整復術の歴史を紐解いてみましょう。

 

 

平安時代から江戸時代にかけて体系化された接骨術

柔道整復師が用いるのは柔道整復術です。

その歴史は戦国時代の武術に源流をたどることができますが、日本古来から伝わる武術である柔術において、相手を活かす技として発展しました。

柔術の書物では、相手を攻撃する「殺法」と、相手を活かす「活法」という記述が見られます。

殺法は敵を殺傷する攻撃の技ですが、活法は傷ついた相手を治癒する技術であり、この活法が発展した形が現在行われている柔道整復術です。

そもそも骨折や脱臼などの治療法に関しては、平安時代10世紀の末頃に円融天皇に献上された「医心方」の中ですでに登場していました。

献上したのは当時、鍼博士という官職についていた丹波康頼で、内容は当時日本に入って来た中国医学書から再編したものと言われています。

江戸時代に入ると、1746年に大坂の高志鳳翼という人物が発表した「骨継療治重宝記」という日本最古の整骨専門書が登場します。

全3巻に及ぶもので、当時の中国医学書10冊以上から事細かく引用されました。

江戸後期になると中国ではなくオランダ医学書の影響が強くなり、そちらの整骨術をまとめたものが華岡青洲の「華岡青洲整骨秘伝図」「春林軒治術識」などです。

各務文献という人物は「整骨新書」という本を著し、精巧な木製模骨まで数多く残しています。

二宮彦可も「正骨範」を著し、このころから整骨術は大きく発展し、体系化されることになります。

 

接骨禁止令なども経た明治維新以降

発展を続ける柔道整復術でしたが、明治維新以降の近代化に伴い、一時存続の危機を迎えています。

明治新政府が成立すると、医療は西洋医学が主体となり医療制度が整備されることになりました。

当時医療行為に医師免許を発行する体制を導入するにあたり、鍼灸など伝統医療は大きく後退し、ついに明治27年(1894)の太政官令では接骨業は廃止とされます。

事実上、柔道整復の道は一度閉ざされてしまいましたが、大正期に入ると「柔道の父」嘉納治五郎氏や柔道家たちによる柔道接骨術公認請願運動が活発化します。

当時の議会へ公認に関する請願書を提出するなど積極的な働きかけを続け、大正9年(1920)の内務省令改正で柔道整復術はようやく法的根拠を得るに至りました。

ここで初めて、柔道整復師という国家資格が成立します。

ところが戦後昭和22年にGHQによって武道が廃止されると、医学教育を受けていない医療の禁止が公布されます。

再び柔道整復資格は存続の危機に見舞われましたが、同じく多くの人々の働きかけにより昭和45年に単行法として柔道整復法が成立し、確固たる地位を得るに成功しました。

その頃にはすでに全国に接骨院が開設され、一般国民から大きな支持を得ていたことも大きな要因です。

ただ、この先の発展を考え、近代医学を基盤とした新しい柔道整復の術を教育できる環境が必要だと認識されます。

そうして各地に養成学校が設立し、昭和63年には医師である米田一平氏原案の養成施設指導者要領から「柔道整復理論」という教科書が発刊されています。

 

歴史を踏まえ柔道回復術を現在から未来へ

歴史を法的に見ると、1947年のあん摩、はり、きゅう、柔道整復等営業法の制定、1970年の柔道整復師法の成立、1976年の指導要領の制定などが大きなターニングポイントです。

特に指導要領の制定は養成施設におけるカリキュラムであり、教育内容が明確化された大きな事項と言えます。

業務範囲も明確になり、骨折、脱臼、捻挫、及び筋腱などの軟部組織損傷に対する施術と定められたのもこの時期です。

1989年には法律が改正され、都道府県単位で実施されていた資格試験が厚生労働省の実施する国家試験に昇格し、厚生大臣免許となりました。

2001年にはWHO報告書でも初めて紹介され、2002年には日本柔道整復接骨医学会が日本学術会議に登録されるに至りました。

現在、平成10年まで規制により14校に絞られていた養成学校も、規制緩和によりすでに100校を超える数に増えています。

形は多様ですが、さまざまな医療分野で活躍する人材を育て、スポーツトレーナーや介護事業などでも需要が広がっています。

これからも更なる研究が続けられ、社会の変化に合わせて新しい柔道整復術が発展して行くことでしょう。

先人がたどって来た道を、これからも未来へつなげて行く専門家達がたくさんいます。

飽くなき探求が、伝統医療という枠組みを超え、進化を続けているのです。

 

国家資格としての柔道整復師は大正9年(1920年)に遡りますが、ルーツとしては日本の武道である柔術から派生した「活法」を源流とする歴史的な伝統医療と言えます。

過去何度も存続の危機を乗り越え、現在から未来へと発展を続ける技術と言えます。